ストーリー

 

 西暦2190年代初頭より、地球は謎の異星人(ガミラス)から遊星爆弾による無差別攻撃を受けていた。
遊星爆弾により、地上の生命はほとんど死滅させられ、海は蒸発し、更には放射能で地表はもとより地下まで侵され、赤い地球となってしまった…


 時に西暦2199年、地球は今、最期の時を迎えようとしていた。
突如としてイスカンダルからメッセージが届いた!それには、14万8千光年先にあるイスカンダルに放射能除去装置があるという。太平洋戦争で撃沈され、沈黙をしていた戦艦大和がイスカンダルからの技術供与により今、宇宙戦艦ヤマトとして蘇った!
地球を飛び立つヤマト、人類の希望を乗せ、ヤマトは14万8千光年先のイスカンダルを目指した!!


地球の最期と言われる日まであと1年―


作品概況

 1974年10月6日(翌年3月30日最終回放送、全26話)にテレビ放送された『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの記念すべき最初の作品である。
通称:「ヤマト」「パート1」「74ヤマト」「テレビ版ヤマト」「一作目」等

後に、総集編として作られた『宇宙戦艦ヤマト(劇場版)』が1977年8月6日に上映、同年12月2日には4時間に渡る生ラジオドラマとして『オールナイトニッポン・ラジオドラマ 宇宙戦艦ヤマト』が放送された。そして長い歳月を経て、実写版として『SPACE BATTLESHIP ヤマト』が2010年12月1日に上映、また『宇宙戦艦ヤマト2199』として2012年にリメイクされた。
2023年には『宇宙戦艦ヤマト(劇場版)』の“4Kデジタルリマスター”製作が施され、期間限定で劇場上映が行われる予定である。

尚、先述の『宇宙戦艦ヤマト(劇場版)』には大きく分けて“スターシャ死亡篇”と”スターシャ生存篇“の2ヴァージョンが存在している。後者の”スターシャ生存篇“は後に作られたヴァージョンである。
音声も“モノラル”と“ステレオ”の2ヴァージョンが存在しているが、劇場公開時の音声は前者の“モノラル”、後者の“ステレオ”は後に新規製作された音声となっている。


 本作『宇宙戦艦ヤマト』の続編は、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』『宇宙戦艦ヤマト2』


音楽概況

作曲・編曲・指揮:宮川泰

音響監督:田代敦巳

演奏:ヤマト・スタジオ・オーケストラ
   シンフォニック・オーケストラ・ヤマト(『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』

収録:1974年09月19、20日
   1977年09月30日、10月08、11、21日(『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』

収録曲数:約90曲

オープニング主題歌:宇宙戦艦ヤマト
<作編曲 - 宮川泰 / 作詞 - 阿久悠 / 歌 - ささきいさお / コーラス - ミュージカル・アカデミー>

エンディング主題歌:真赤なスカーフ
<作編曲 - 宮川泰 / 作詞 - 阿久悠 / 歌 - ささきいさお / コーラス - ミュージカル・アカデミー>

 

― オーケストラとロックとの調和が特徴的で、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズにおけるヤマト音楽の原点であり、後の作品でも多様されるこのオーケストラとリズムセクションという組み合わせを確立させました。
他作品と比べて、主題歌「宇宙戦艦ヤマト」のアレンジ曲が多いばかりでなく、~風(オーバー・ザ・レインボーやベン・ハー、再会等)なモチーフ音楽が多いのがもう一つの特徴です。

『宇宙戦艦ヤマト』の音楽収録は2日間に渡って約70曲ものの収録が行われました。
録音はモノラルで行われ、ステレオとして存在するのは疑似ステレオ加工をした音源です。

 テレビ放送後、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズとして初めてLP・CTで発売された『宇宙戦艦ヤマト(ドラマ編)』(1977年7月25日発売)が大ヒットとなり、同年新たに『宇宙戦艦ヤマト』の音楽を大編成でのオーケストラ用にアレンジをした『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』が収録、発売へと至りました。
この『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』が『宇宙戦艦ヤマト』の音楽性を高めたばかりでなく、アニメ音楽の常識を大きく覆したアルバム作品となりました。このアルバム作品で編成・演奏をしたシンフォニック・オーケストラ・ヤマトが、後の『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの音楽をも作ることになりました。


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