ストーリー

 

イラスト:K.


 かつて地球を幾度となく救った宇宙戦艦ヤマトという艦(ふね)があった―
星暦23世紀、人類の宇宙進出は銀河系の外にまで及ぶようになった。やがて地球を離脱、宇宙へ旅立ち、独自の文明を築き上げた者たちがいた。人類は長い平和の中で、繁栄の手を銀河系外まで広げていたが、人類の思惑をも大きく広がっていたのであった。そして、宇宙ではつかの間の平和に過ぎなかった。


 星暦2415年、地球から独立した地球連邦、そして対立するセイレーン連邦による銀河に1つしかないと言われるモノポール、そして各地に点在している人知を超えた超科学文明の古代遺跡の争奪、銀河100年戦争と呼ばれる大戦争が勃発した。後に星暦2503年、休戦協定が締結されるまで続く―
物語の始まりは星暦2520年、M27球状星団のリンボス星から始まる。
セイレーン軍による抑圧の中で過ごしていた若者たちは、いつの日かリンボス星を飛び立つ夢を思い描いていた。ある日、若者の一人のナブは郊外にある地底軍艦の中からデータディスクを見つけ、それを使い、若者たちと共に自動造船工場で艦を造り上げた。だが、それは単なる艦(ふね)ではなかった。ナブたちの夢と希望を乗せて、YAMATOはリンボス星を飛び立つ!


 自由をもとめて旅立ったナブたちを待ち受けていたのは、再び戦いの火蓋が切られた銀河100年戦争であった―
それを制する者、宇宙を制する


作品概況

 

 『YAMATO2520』は、1995年(実質には1994年)より『宇宙戦艦ヤマト』シリーズとして初のOVAリリースされた作品である。
通称:「2520」

本作発売に先立ち、1994年に本作のプロモーションとして『ヤマト わが心の不滅の艦(ふね)-宇宙戦艦ヤマト 胎動篇-』と『YAMATO2520 VOL.0』が製作された。
この作品は、VOL.7(或いはVOL.9)まで製作予定されていたが、製作会社の倒産によりVOL.3をもって未完成のまま現在に至る幻の作品となっている。


音楽概況

 

作曲:デビッド・マシューズ(David Matthews)、都志見隆、住吉中

編曲・指揮:デビッド・マシューズ(David Matthews)

音楽監督・ピアノ:羽田健太郎

音響監督:明田川進、西崎義展

演奏:ニューヨーク・ベスト・セレクション・オーケストラ・YAMATO2520

収録:1994年10月11日~14日

収録曲数:60曲以上

主題歌:All That I Need is You
<作編曲 - デビッド・マシューズ / 作詞 - マティー・マシューズ / 歌 - キャロリン・レンハート>

イメージソング:明日(あした)の君を守りたい~YAMATO 2520~
<作曲 - 都志見隆 / 編曲 - 白井良明 / 作詞 - 工藤哲雄 / 歌 - TOKIO>

イメージソング:永遠の星座~YAMATO 2520 愛のテーマ~
<作曲 - 住吉中 / 編曲 - 重実徹 / 作詞 - 山田ひろし / 歌 - TOKIO>

 

― 『宇宙戦艦ヤマト』シリーズとして初となる洋人作曲家による、そして海外(ニューヨーク)での収録となりました。
本作の音楽は、『宇宙戦艦ヤマト』と同じくオーケストラとロックとの調和が特徴的でした。またジャズ要素も随所に見られ、これも『YAMATO2520』音楽の特徴の1つと言えるでしょう。『宇宙戦艦ヤマト 完結編』音楽のような多彩な変奏曲の多さも見られます。
ヤマト音楽の原点回帰とも言える楽曲の数々ですが、一切従来のメロディーを使用せず、ヤマト音楽の要素を活かした全く新しいヤマト音楽が誕生しました。

 『YAMATO2520』の音楽収録は4日間に渡り、60曲以上ものの収録が行われました。
本作の演奏を担当した「ニューヨーク・ベスト・セレクション・オーケストラ・YAMATO2520」は、この作品の為に編成されたオーケストラで、アメリカ5大オーケストラの1つ「ニューヨーク・フィルハーモニー・オーケストラ」とデビッド・マシューズ氏率いる「マンハッタン・ジャズ・クインテット」を含めた名奏者ロックグループの総勢72名で結成されています。

 製作会社の倒産により幻の作品となってしまった本作は、音楽についても蔵入りとなってしまい、キー曲になったであろう「#6 無の宇宙」や羽田健太郎氏のピアノソロによる「アメシスのテーマ」等、今なお日の目を浴びていない楽曲が多数存在しています。


Copyright © 2012 ヤマト音楽集.

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