ストーリー

 

 宇宙戦艦ヤマトが回遊惑星アクエリアスから放たれた海に沈んで17年。地球は、長い平和に包まれていた。
時に西暦2220年、この平和を飲み込もうとする暗黒の影が刻々と迫っていた…


 物質ばかりでなく、光をも飲み込む暗黒の天体、ブラックホール。その移動性を兼ね持つ、カスケードブラックホールが地球目掛けて進行していた。
この未曽有の危機から逃れるべく地球連邦政府は、移民船団を組織し、地球から2万7千光年離れたサイラム恒星系アマールへの移民を決行するも、謎の艦隊の襲撃に遭い、第一次・第二次移民船団が壊滅の危機にさらされた。第一次移民船団の護衛艦隊の中には、古代進の愛する雪が艦長を務める艦も―


 古代進は、地球連邦科学局長官となった真田志郎から第三次移民船団の護衛艦隊司令の役目を受ける事となるが、胸の内には様々な苦悩があった。そして古代進は、ある艦と再会(であう)事となる―その名はヤマト。
新たなクルーの若者達と共にヤマトは、アマールへ第三次移民船団、護衛艦隊と共に今向かった!
海から宇宙(うみ)へ、ヤマトは再び飛び立つ!!


 無限に広がる大宇宙、死にゆく星もあれば生まれてくる星もある。そうだ、宇宙は生きているのだ。
地球消滅か?生存か?
その時まで、あと90日―


作品概況

 

 2009年12月12日に劇場用作品として上映された『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』は、1994年、2004年、そして2008年の製作発表を経てついに実現、上映に至った。『宇宙戦艦ヤマト 完結編』から実に26年ぶりの作品である。初の5.1chサラウンド音響をはじめとした、ヤマトならではの拘りも健在であった。『宇宙戦艦ヤマト』シリーズはこの作品をもって、復活した!
通称:「復活篇」「ヤマト復活篇」等

後に、新規分を含めカットやストーリー、音響を再構成して作られた『宇宙戦艦ヤマト 復活篇 ディレクターズカット』が2012年に上映された。そして、続編となる『宇宙戦艦ヤマト 復活篇 第二部・ヤマト別宇宙の戦い(仮)』の製作が現在予定されている。


 本作『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』は、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』の続編。

音楽概況

 

作曲・編曲:山下康介

音楽監督・指揮:大友直人

ヤマト・オリジナルスコア:宮川泰、羽田健太郎

音響監督:吉田知弘

演奏:日本フィルハーモニー交響楽団
   東京ニューシティ管弦楽団

収録:2009年08月17日、18日、26日(日本フィルハーモニー交響楽団)
   2009年09月08日(東京ニューシティ管弦楽団)

収録曲数:40曲以上

エンディング主題歌:この愛を捧げて
<作曲・作詞 - 高見沢俊彦 / 編曲・歌 - THE ALFEE>

劇中歌:宇宙戦艦ヤマト2009
<作曲 - 宮川泰 / 編曲 - 高見沢俊彦、山下康介 / 作詞 - 阿久悠 / 歌 - THE ALFEE>

挿入曲:交響曲 宇宙戦艦ヤマト(1984年録音)
<作編曲 - 羽田健太郎 / テーマ・モチーフ - 宮川泰、羽田健太郎 / 指揮 - 大友直人 / 演奏 - NHK交響楽団>

 

― 本作の音楽特徴として、まずはフルオーケストラ色が唯一無二に出ているのが特徴的で、それはクラシック音楽の要素を使った『宇宙戦艦ヤマト 完結編』の続編という事も感じられるばかりでなく、ヤマト音楽の系譜を感じさせられます。またクラシック音楽自体を使っているのも特徴で、その統合性という観点からもフルオーケストラは『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』音楽のアコードと言えるでしょう。
一部の楽曲を除き、ヤマト音楽ではお馴染みのギターやドラムス等といったリズムセクションやシンセサイザーを使用していなく、フルオーケストラによるヤマト音楽が楽しめます。

 『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』の音楽収録は4日間に渡り、40曲以上の収録が行われました。
本作では従来と異なり、「シンフォニック・オーケストラ・ヤマト」といったスタジオ・ミュージシャンによる演奏ではなく、「日本フィルハーモニー交響楽団」と「東京ニューシティ管弦楽団」の2つのプロオーケストラによる演奏で収録されました。楽曲によって、オーケストラや録音場所を変えて収録されており、より“音”を活かした拘りの録音がされています。

 特筆べき点は、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』でも指揮を担当した大友直人氏、横山幸雄氏ピアノの元によるクラシック音楽はもちろんの事、25年ぶりの「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」の再録。それから羽田健太郎氏の遺作「復活篇のためのシンフォニー」の録音と言えます。
羽田健太郎氏の弟子でもある山下康介氏による新曲、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ音楽からのアレンジも聴き逃せません!
本編では、宮川泰氏、羽田健太郎氏、宮川彬良氏による未発表曲を含めたオリジナル曲や、山下康介氏による新曲・アレンジ曲、そしてクラシック音楽により、壮大で豪華な一大シンフォニーへと誘ってくれます。


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