ストーリー

 

 白色彗星帝国との壮烈な戦いから1ヶ月後…時に西暦2201年。
新国家の建設を目指し、新たな惑星を求めてデスラーは大航海の途に就いていた。


 傷付いた姿で地球へ帰還し、修理を終えたヤマトは退院した古代たちを出迎えた。
そして、宇宙戦士訓練学校を卒業した徳川、北野、坂本たちの訓練航海というヤマトの新たな旅立ちの日が待ち構えていた。


 一方のデスラー艦隊は、母なる星であるガミラスに別れを告げるべく進路をガミラス星へ向けた。デスラーの胸に浮かぶは想人であった愛するスターシャの姿。
久しぶりに訪れたガミラス星には、資源採掘をしている謎の艦隊の影があった。母なる星を守るべく奇襲を掛けるが、謎の艦隊との激闘の末、ガミラス星は崩壊してしまう…
二連星の片割れであるイスカンダル星は宇宙の彼方へ放浪を始めた。


 ヤマトは新たな顔と新たな決意を乗せ、前途多難の中、海面を蹴って緑生い茂った森林をすれすれに、宇宙へと飛び出した!
放浪するイスカンダルを追うデスラーと謎の艦隊(暗黒星団帝国)、デスラーはこの未曾有の危機を地球とヤマトへ知らせた!!


作品概況

 1979年7月31日に放送された『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』は、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズにおいて初のテレフィーチャー作品である。本作が以降の作品への流れを作った『宇宙戦艦ヤマト』シリーズにおける重要的作品となる。
通称:「新たなる」「新たなる旅立ち」「新たなるヤマト」「新立ち」等

後に、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』として2020年にリメイクされた。


 本作『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』は、前作『宇宙戦艦ヤマト2』の続編となる。本作の続編は『ヤマトよ永遠に』

音楽概況

作曲・編曲・指揮:宮川泰

音響監督:田代敦巳

演奏:シンフォニック・オーケストラ・ヤマト

収録:1979年

収録曲数:約100曲

主題歌:ヤマト!!新たなる旅立ち
<作編曲 - 宮川泰 / 作詞 - 阿久悠 / 歌 - ささきいさお / コーラス - フィーリング・フリー>

挿入歌:サーシャわが愛
<作編曲 - 宮川泰 / 作詞 - 阿久悠 / 歌 - 島倉千代子 / コーラス - フィーリング・フリー>

 

― 本作では、敵側の音楽として電子楽器のシンセサイザーをフィーチャーしています。また、ピアノコンチェルトやギターソロ曲といった音楽的要素、そして挿入歌として演歌界の島倉千代子氏が歌った事も本作の音楽における特徴でしょう。もう一つとして、ヤマト側の楽曲でディスコリズム等といった世代を表すものを意図的に使用した点も面白いです。
『宇宙戦艦ヤマト』シリーズにおいて、収録曲数は少ない作品であるものの「新コスモタイガー」や「別離」、「暗黒星団帝国 ―自動惑星ゴルバ―」をはじめとした多くの名曲を生み出しました。

 前作『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』と同じく、本編用の音楽とアルバム『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち 音楽集』用の音楽と分けて音楽収録が行われました。
本作の音楽より、前作までの楽曲で足りない部分と新曲のみの収録へと移り、それに伴い1曲、1曲の演奏時間が長くなっていきました。


Copyright © 2012 ヤマト音楽集.

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